女神・雷神 VS パペット・マスター

 身長100メートルのエリザは城壁の上から街のみんなを癒していました。
 スサノオは城壁でエリザを見ていました。

 「 私がこの街の支配者よ! 」

 中年男性が居た。
 街の中央の教会の天辺で中年男性の魔法使いが言いました。
 エリザは教会を見下ろして困った。
 街のみんなは見上げて困った。

 「 私はパペ。 巨大化の魔女よ。 私の魔法を御覧なさい。 」

 パペはそういって教会の天辺で街に手をかざした。
 パペの魔法で街のみんなは操られてしまった。

 「 私の魔法でこの街の大衆は操り人形になった。 」

 エリザは戸惑った。

 「 ちょっとそれはどういうことですか!? 」

 エリザがテレパシーでパペに話しかけた。
 エリザは300メートルまで一気に巨大化してパペに巨大な顔を近づけた。

 「 失礼♪ 」


 パペは教会の天辺から飛び降りて魔法で着地して街に紛れ込んだ。
 エリザは街を見下ろしてパペの位置を把握していた。

 「 街の皆さんを元に戻してください! 」
 エリザがパペにテレパシーで語りかけた。
 街のみんなに顔を近づけても恐がったり驚いたりもしないでうつろな表情でエリザを見上げている。
 異常なのは明らかだ。

 「 私の魔法ではあなたをお人形さんにできないみたいなの。 」

 パペがエリザにテレパシーで語りかけた。

 「 あなたの魔力はとっても強い。 私の魔法を弾き返しちゃう。 」

 パペが続けた。

 「 そんなことより早く皆さんを元に戻してください! 」

 魔力の強さを褒められて喜んでいる場合ではない。
 エリザはパペにテレパシーで語りかけた。

 「 私のお人形さんになってくれないのであればここの街のみんなに殺し合いさせちゃおうかしら・・・・・♪ 」

 パペは楽しげに言った。


「 止めてください! 」

 エリザは巨大な指でパペを捕まえようとした。
 幸いなことに街のみんなは操られていて恐怖を感じない。
 街のみんなの恐怖や猜疑の思念に遠慮する必要がなかった。
 パペは素早い動きで住宅に紛れ込んで街のみんなを集めた。 

 「 絶対防御よ! 」

 パペが言った。
 街のみんながパペの盾になるのでエリザは手が出せない。

 「 巨体だと街を人質に取られたらどうしようもないな。 」

 スサノオがスタンガンのような電気の魔法で街のみんなを気絶させた。
 スサノオが身体を雷にしてパペに接近してパペの服を掴んでエリザの手に置いた。

 「 へっ!? えっ!? 」

 パペは一瞬でエリザの巨大な手のひらに乗せられてしまった。

 「 エリザ女神。 好きにしな。 」

 スサノオが言った。
 エリザはスサノオに微笑んで笑顔のまま手のひらの上のパペに巨大な笑顔を近づけて言った。