女神 VS 雷様

 身長50メートルのエリザさんは城門の外で街を見下ろして治療の仕事をこなしながら街のみんなを優しく見守っていました。

 「 デカ女! 俺と勝負しろ! 」

 エリザは頭から怒鳴り声が聞こえてきました。
 エリザの頭の上に男が乗っていました。
 エリザは驚いて何ですかと小声で言いました。
 エリザはどんなときでも大声を出さないように気をつけていたのです。
 エリザは驚いた声をグローブをはめた手で押し殺しました。
 その男はエリザの顔の前に浮いていたのです。
 その男はとても輝いていました。

 「 あなたは何なんですか!? 」

 エリザは驚きのあまり少しガサツな口調になってしまいました。
 その男は身長165cm・体重55kg・金髪・右目が黒目・左目が黄色眼・細マッチョでした。

 「 俺はスサノオ。俺の愛称は雷様だ。俺は雷の魔法使いだ。デカ女。お前は巨大化の魔法使いだな。俺と勝負しろ。怪物女。 」


 エリザは戸惑いながら傷つきました。
 雷様は笑みを浮かべながら好戦的な声色で言いました。
 エリザは突然のことで驚いていたけど男の誹謗中傷に急に怒りと悲しみがこみ上げてきました。

 「 勝負ってどういうことですか!? それに私は怪物じゃありません! 」

 エリザは小声のつもりで言ったが目の前の男はエリザの咆哮でたじろぎました。
 エリザの足元の小さな街のみんなもエリザの様子に異変を感じて見上げてみるとエリザの顔の前に人が浮いていたので騒ぎ始めました。
 エリザは自分が驚かせてしまったのかと思って慌てました。
 「 みなさん、大丈夫です。 何でもありません。 」
 エリザは申し訳なさそうに街を見下ろして言った。

 「 やるじゃんか。 これならどうだっ。 」
 スサノオは身体を雷にして瞬間移動して街に降り立ちました。
 「 この街を守る巨神兵だな。 」
 スサノオはエリザにテレパシーで話しかけました。
 「 守れるものなら守ってみな怪物巨神兵! 」
 スサノオは大声でそう叫んだかと思うと雷の魔法で街に雷を降り注がせました。
 エリザにもその声はテレパシーで聞こえて心を傷つけます。
 しかし感傷に浸っている場合ではありません。

 エリザは雷のように速い展開に戸惑ったけどすぐにこの非常事態を飲みこんで巨大化しました。
 エリザは200メートルの大きさになりました。

 「 へいへいどうした巨神兵! この俺様を止めてみな! 」


 その自信は同じ魔法使いを想定していませんでした。

 エリザの目の前で愛する街とみんなが雷に襲われています。
 街のみんなは恐怖とエリザに助けを求める心の声が聞こえます。
 小さな街で小さな雷が街を襲っているのです。
 エリザはそれを何もせずに見下ろしていました。

 エリザは街に手をかざすと癒し始めました。
 建物はどうにもならないけどせめて街のみんなは癒すのです。
 「 わはは! 怪物女! お前面白いな! 」
 スサノオはテレパシーで癒すエリザに語り掛けました。
 エリザは中傷を無視して癒しに徹しました。
 「 これならどうだっ! 」
 スサノオは巨大な怪物のような姿で街を癒すエリザに向かって右手を前に突き出しました。

 「 サンダーボルト! 」

 スサノオがそう叫ぶとスサノオの右手から雷が発射されてエリザにぶつかりました。
 雷がエリザにぶつかりました。
 エリザは無傷で雷を無視して街を癒し続けました。
 「 やるじゃねえか。 これでどうだ! 」
 スサノオは街を癒す天空の怪物・エリザに両腕を向けて叫びました。

 「 ライトニングボルテックス! 」

スサノオは雷の魔法で街に雷を落とし続けています。
 怯え逃げ惑う街のみんなを見てまるで自分に怯え逃げ惑っているように思えてエリザは心が痛みました。
 癒し系のエリザがこのような魔法の戦いに向かないことは言うまでもありません。
 エリザはなすすべもなく困ってしまいました。
 スサノオは雷の速さで街中に雷を降らしています。

 「 やめなさい! 」

 エリザはテレパシーでスサノオに怒鳴りました。
 スサノオは「嫌だね!」とテレパシーで言ってテレパシーをシャットダウンしてしまいました。

 エリザが200メートルの大きさになっても捕まえることは難しいのです。
 闇雲に手を振り回せば街を壊してみんなをひねり潰してしまいます。
 だからといって20メートルほどの大きさでは相手の動きを捕らえることもできません。
 何より巨大化している時点で街を壊してしまう。

 「 街一つ守れないのか怪物女! 何のための巨神兵の何だ!? 」

 スサノオがテレパシーと大声の叫び声でエリザに言いました。
 エリザは改めて中傷に傷つきました。
 何のための巨大化なのでしょうか。
 街の中で暴れられたら何もできません。
 エリザは巨大化して初めて無力感を感じました。
 この巨体が無力だなんてという思いです。
 エリザはこの巨体で街のみんなを守れるという確固たる自信があったのです。


スサノオは雷の魔法で街に雷を落とし続けています。
 怯え逃げ惑う街のみんなを見てまるで自分に怯え逃げ惑っているように思えてエリザは心が痛みました。
 癒し系のエリザがこのような魔法の戦いに向かないことは言うまでもありません。
 エリザはなすすべもなく困ってしまいました。
 スサノオは雷の速さで街中に雷を降らしています。

 「 やめなさい! 」

 エリザはテレパシーでスサノオに怒鳴りました。
 スサノオは「嫌だね!」とテレパシーで言ってテレパシーをシャットダウンしてしまいました。

 エリザが200メートルの大きさになっても捕まえることは難しいのです。
 闇雲に手を振り回せば街を壊してみんなをひねり潰してしまいます。
 だからといって20メートルほどの大きさでは相手の動きを捕らえることもできません。
 何より巨大化している時点で街を壊してしまう。

 「 街一つ守れないのか怪物女! 何のための巨神兵の何だ!? 」

 スサノオがテレパシーと大声の叫び声でエリザに言いました。
 エリザは改めて中傷に傷つきました。
 何のための巨大化なのでしょうか。
 街の中で暴れられたら何もできません。
 エリザは巨大化して初めて無力感を感じました。
 この巨体が無力だなんてという思いです。
 エリザはこの巨体で街のみんなを守れるという確固たる自信があったのです。


 幾百の雷がエリザを襲いました。
 エリザは無傷で雷を無視して街を癒し続けました。
 「 巨大化の魔法で防御力を上げているのか。 大したやつだ。 これでどうだ! 」
 スサノオは全身に力を込めました。

 「 10万ボルト! スーサーノォー! 」

 巨大な電撃がエリザにぶつかりました。
 エリザはついに癒しを止めました。
 「 効いたか化物女! 」
 スサノオが叫びました。

 エリザは雷で巨大化します。
 我慢していた巨大化が一気に爆発しました。
 エリザは自分でも訳が分からないほど巨大化してしまいました。
 我慢はいけません。

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 エリザは未だかつてない巨大化を経験して呆然としていました。
 スサノオのデカ女・怪物女・化物女・巨神兵という心無い中傷が頭で鳴り響いたのです。
 どうして怪物なんて言われなければいけないのかとエリザは感じました。
 街のみんなはエリザとスサノオという異次元の魔法使いたちをなすすべなく見つめています。
 エリザはしゃがんで街のみんなに語り掛けました。
 エリザはもっとみんなと近づきたくなりました。


エリザは胸を割って街にテレパシーで語りかけました。
 「 皆さんのことは私が癒してみせます。 」

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 エリザは胸から癒しの力を発しました。
 街のみんなは癒されました。

 「 俺の負けだ。 」

 恐怖はなくこのエリザの偉大で神聖な魔法に感動したのでした。
 スサノオも癒されました。
 スサノオは謝りました。
 街のみんなはエリザに癒されたのでむしろスサノオに感謝しました。
 スサノオは街に住みたいと言ってみんなは許しました。
 スサノオはエリザを女神と呼ぶようになりました。
 エリザは止めて欲しいと言ったけどスサノオはエリザを女神と呼びます。
 エリザとスサノオと街のみんなで街を復興させました。
 おしまい。